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33話 素顔

last update publish date: 2026-08-22 18:00:14

 予定よりも早く帰宅した俺を見て、何かを察したのか柚希に引っ張られるがままに柚希の部屋に連れ込まれた。

「何かあったの? こんなに早く帰ってきて。 それになんだかボーッとしてるし」

「いや、ちょっとビックリする事があって……」

 俺は今日の新島とのデートを一部始終話した。

「う~ん、あの新島先輩が……」

 さすがの柚希も言葉に詰まる。

 俺なんて夢だったんじゃないかと思ってるくらいだし。

「もしかしたら、今日の新島先輩が本当の素なのかもしれない」

「素? 素はこの間みたいな冷たい感じじゃないのか? 常に注目を浴びる為に努力しまくる自己顕示欲と承認欲求の塊の」

 そして柚希と同じく目的の為なら手段を択ばない。

 その証拠に、俺に水瀬へLINEを送れと言って実行させた。後々水瀬が傷つくのを分かっていて。

「それも素だと思う」

「ん? つまりどういう事だ?」

「覚えてない? 
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